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「うつ病」就職体験記 「うつ病」就職体験記

第4章 うつ病からの社会復帰( 7 / 7 )

障がい者として使えるようになるリソース

「うつ病」をオープンにして障がい者として就労することについてお話をしてきました。

ここでもう一度原点に戻って考えてみましょう。

まず、就労する意味をもう一度確認してみましょう。残念ですが、「うつ病」という病気を患ってしまった以上、あれもこれもという望みばかり考えていてもうまくはいきません。かと言ってずっと先の人生を決めてしまうほど、決定的な病気ではありません。しっかりとした治療とリハビリをして、戦略を立て着実に実行すれば十分に幸せに生きることができます。ただ、ここ数年は派手な飛躍は難しいかもしれませんし、無理は効かない心と体であることを制約として考えればいいと思います。

障害者として使えるようになるリソース

皆さんはなぜ働かなければならないのでしょうか。(※1) その理由を明確にすると、どのような条件をクリアしなければならないという必要条件が見えてきます。私の場合、家のローンの返済でした。そのためには、ローンの返済金額+毎月の雑費(交際費など)を自分の稼ぎでなんとかすれば、妻と共働きならなんとか家計を維持できます。ですから、再発のリスクの高い今までのキャリアを活かした仕事より、確実で安定的な仕事が重要だと判断しました。安定的な仕事をするためには、どうしても周囲のサポートが必要だと思いました。その結果、そのような仕事に就くためには、障害者雇用枠というオプションが有効であると判断したため、障がい者となることを決めたのです。

近年の障害者雇用に対する関心の高まりにより、障がい者となることで使えるリソースが近年少しずつ整備されてきています。

まず、公的求職機関であるハローワークを主催とした障害者就職フェアが盛んに行われています。これは、通常の就職フェアのように大量の参加者が大量の企業と出会うものとは少し違います。それほど多くはないですが地道な企業が参加していますし、求職者もそれほど大量ではありませんから色々な話が聞けることと思います。このような機会は健常者にはないリソースの使い方になります。

また、この障がい者をターゲットカスタマーとした民間の求人サービスが急速に広がっています。これは、厚生労働省の障害者雇用に関する指導が厳しくなり、折からの企業の社会貢献や法令順守の流れからも障害者雇用も重要視されているからです。精神障がいはこれまで企業としての就労支援ノウハウがなかったこともあり立ち遅れていましたが、急速にその裾野を広げつつあります。

このように皆さんをフォローするリソースは近年確実に広がりを持ってきています。

もし私のように、健常としての転職に行き詰っているのなら、一考の価値はあります。それらをうまく活用して、また一歩歩き出しましょう。

アビスタポイント
  1. アビリティスタッフィングに登録される方にも、同様の質問をお聞きしたことがあります。
    現実的に、生活のため、お金を稼ぐためという答えもありますし、以前と同じように働きたい、社会貢献をしたい、日常を取り戻したいという答えもあります。
    どれが良いというのではなく、やはり「働きたい」という意志を強く持っていらっしゃることで、実際に働いてからの体調管理や仕事への責任感にもつながっているなと感じます。