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「うつ病」就職体験記 「うつ病」就職体験記

第6章 うつを抱えながら働き続ける9つのヒント( 7 / 9 )

ヒント7 休む勇気を持とう

「うつ病」を伴う働き方で調子の悪いときの対処に関するヒントです。

「うつ病」になって社会復帰をすると、病前の仕事ぶりと比較して大きなギャップを感じることがあると思います。環境によってはそれを取り返そうとして、無理をしてしまう人が多いのではないのでしょうか。ギャップを感じる⇒無理をする⇒疲労する⇒生産性が悪化⇒ギャップの拡大という負のスパイラルに陥ってしまうと、大変再発の確率が上がってしまいます。

「うつ病」になる人は概ね頑張り屋です。しかも我慢強い人が多いので、自分の疲労に関しては鈍感な人が多いと思います。ですから、ギリギリまで無理をしてしまい、いきなり調子を大きく崩してしまいがちです。

「うつ病」から再発をせずに働き続けることは、如何に休むかということが大変重要になります。調子の悪い時には、休むのも仕事のうちと思えるかがカギになると思います。もちろん休むことは周囲に迷惑をかけます。場合によっては、周囲に大きな負担を強いることにもなると思います。しかし、本当に再発をしてしまったら、長期間の療養は必須ですし、仕事の体制にも大きく影響を与えます。また、自身の体調やキャリアに大きなダメージを残します。「うつ病」は再発を重ねるたびに症状が重くなったり、再発し易くなることが一般的に言われています。一時の休み(立ち止まり)ができるかできないかが重要になってきます。

私は自分の仕事の量のMAX値を、上司と話し合い決めています。それは一日のMAXと1ヶ月のMAXです。前述のように再発の危機に面した以後、自分ではなかなか無理をしないということをコントロールできない性格であること(過剰に責任感が強く、心配性で何事も自分で対応しようとする)を反省した結果の対応です。

とにかくどんなに仕事に追われても、そのMAXが来たら強制終了をするのです。しかも、このMAX値は本当のギリギリではなく、もう少しなら頑張れるというところに設定しています。この若干の余裕が精神的な安定感を生みだすと思います。また、そのように強制終了を自ら設定すると、悪い癖のあれもこれもといったことを抱え込むことが、物理的に不可能になります。そのことを自分に設定しますので、周りのサポートを有効に活用して、本当に大切なことや本当に自分にしかできないことに集中しようという意識が生まれます。結果としてチームとしてのまとまりがでることなども、十分にあり得ます。「うつ病」にならなければ、気づかなかったポイントであるかもしれません。

私は昔から「常に直球しか投げない」といわれてきました。 良い意味では一本筋を通しているとの意味合いもあるでしょうし、常に自分の考えていることを 明確に伝えないと気が済まない性格であることをこのように評してくれているのだと思います。 しかし、悪い意味では、常に全力で遊びがなかったり、緩急がなかったり、全力を出しすぎてばててしまったり などは良く指摘をされます。

「力を抜く」「周りを振り返る」「スピードを落としてみる」「間を呼び込む」などなど、一時休息する (立ち止まる)勇気を持つことの重要性を不惑の歳を過ぎたことから感じ始めました。 「うつ病」との戦いは長期戦です。休む勇気を持つことでより自分の強みを発揮できるようになるのだと 今は考えています。