利用者の声一覧 統合失調症 case03

アビリティスタッフィング

私がはじめて統合失調症を発症したのは、大学3年生の春のことです。就職活動がスタートする時期に、家族や恋愛のことなどプライベートな問題と就職活動の時期が重なり、発症してしまいました。まわりは就職が決まっていく中、私だけ就職先が決まらず、みんなに追いつきたい、認めてもらいたいと焦っていました。一度、大手企業の営業職で最終面接まで進んだのですが、結局病気がひどくなり辞退しました。2年生までに単位はほとんど取っていたので、大学を卒業することはできましたが、結局就職することはできませんでした。

卒業してからは何もせず、統合失調症であるという現実をなかなか受け入れられませんでした。一時は本当にへこんでしまって、家から一歩も出たくない時期もありました。どんな病気なのかもわからないし、インターネットで調べるとひどいことが書いてあり、絶望的になっていました。病院にも行かずに薬を中断してしまった時期もあります。今思えば親には大変な苦労をかけていました。
そんな日々が続き、とうとう救急車で運ばれて入院することになりました。入院して間もないころは、幻聴もあり夢の中にいるようでした。周りからみるとびっくりするような突拍子もないことをしていたようです。それでも治療を続ける中でだんだん良くなり、仕事ができるまでに回復できたのも、今の先生に出会えたおかげだと思っています。